min117の日記

初期desireもち。趣味Mac,メインFedora,仕事xp。

RaspberryPi Zero 無線LANインターフェース(NIC)にグローバルIPv6アドレスを振る

ドコモ光(プロバイダGMO)v6プラスでのIPv6運用(MAP-E方式)が安定してきた。

min117.hatenablog.com

 

 

ので、家庭内の機器もIPv6に本格的に対応させていく。

 

まずは RaspberryPi Zero で試す。ラズパイは 1も2も3もZeroも持っているが、Zeroは線インターフェース(Network Interface Card = NIC)を持っていない(NICのみ)

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しかし、ソフトイーサ社が提供する手順にしたがって設定したら無線NICであってもIPv6対応できたので、やり方をメモしておく。

 

ソフトイーサ社のページはこれ。

Linux PC / サーバーまたは組み込み機器での使用方法 - OPEN IPv6 ダイナミック DNS for フレッツ・光ネクスト

 

※ 同社が展開するのはあくまで「IPv6化された家庭内の機器にDDNSによりグローバルIPを振るサービス(Open IPv6)」のようだが、その記事の中で、NICへのグローバルIPの振り方を丁寧に解説してくれている。さすがは筑波大学発の会社だ。

 

記事にある「Linuxの設定例」にしたがって進めていく。

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記事中「Debianを」とある部分は全て「RaspberryPi Zeroを」に読み替えて進める。

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記事どおり、まずは ifconfig から。

$ sudo su

# ifconfig -a

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インターフェース名(無線NIC名)は wlan0 であることが分かる。また、inet6 の行が fe80:: で始まっているので、リンクローカルな IPv6アドレスしか持っていない(グローバルではない)ことも分かる。

 

参考)リンクローカルIPv6とは

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www.atmarkit.co.jp

 

次は aptitude で ifplugデーモンをインストールするようだ。

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# aptitude -y install ifplugd

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/etc/default/ifplugd を編集する。編集前にオリジナルのバックアップを取っておく

# cp /etc/default/ifplugd{,_original}

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記事ではエディタとして nano を使っているが、vim で編集すればよかろう。

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# vim /etc/default/ifplugd

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無線LANなので、INTERFACES="wlan0" にする。

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あとは /etc/network/interfaces に IPv6 関連の記述を追加していく。こちらもバックアップを取ってから進める。

# cp /etc/network/interfaces{,_20180722}

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編集はやはり vim でやる。

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もともと色々といじってあるので記事とは違うが、iface wlan のところに IPv6 関連の記述を追加した。

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あとは再起動するだけ。

# sudo reboot

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再起動後、/etc/resolv.conf を確認してみる。

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$ cat /etc/resolv.conf

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あれ?NTT東日本DNSサーバーが振られてないな…まあ、ルータのIPv6設定でNDプロキシ設定にしたから内部からはローカルネットワークのルーターしか見えないのかもしれない。気にせず次に行く。

 

ping6 でテスト。

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$ ping6 i.open.ad.jp

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バッチリ応答がある。正しく設定できたようだ。

あとは ifconfig してみる。

$ ifconfig

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240b で始まるグローバルIPv6アドレスを取得できているのが分かる。これで、例えば外出先ホテルからこのIPv6アドレス指定で直接リモート接続できるはずだ(ホテル内ネットワークがIPv6対応している前提だが)。そう考えるとIPv6って怖い気もする。今度出張のときに試す。

 

参考)IPv6のすごい記事

すごいIPv6本を無料配布!:Geekなぺーじ

 

参考)出張先や海外からのインターネット(いずれ飛行機内もIPv6になるのだろう)

min117.hatenablog.com

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