前回インストールした bitcoin のウォレットソフト「Electrum」。
Multisig Wallets — Electrum 2.10 documentation
使い方がだんだんわかってきた。今回はビットコインの取引(お金をもらう)のに必要な「ビットコインアドレス」を作ってみる。
<環境>
・RaspberrPi 3
・electrum(CUI版)
<やること>
① ウォレット(財布)を作る。
② ウォレット(財布)の中に「ビットコインアドレス」を作る(複数作れる)。
③ お金を送ってもらう。
<前提>
ビットコインはお金だから「支払う(送金する)」「もらう(入金してもらう)」も両方できるけど、当然「もらう」ことしか考えない。
まずは「もらう」。ゲットする。送金を覚えるのはずっと後でいい。
実際にやってみる。
まずは①。Electrumを起動してウォレット(財布)を作る。と言っても「create」を実行すればよいだけ。
$ electrum create
できた。
続いて②。ウォレットの中にビットコインアドレスを作る。
$ electrum listaddresses
というか「ビットコインアドレスを作る」と書いてしまったが、実は①で財布を作る時に、同時にビットコインアドレスも複数まとめて作られていて、listaddresses でそれを表示しているだけだ。
①で create されたウォレット(自分の財布)の中に何個かアドレス(文字列)が書いてあって、そこに向けてお金を送ってもらうイメージか。どのアドレスを使っても、自分の財布に入ってくるということだ。
<取引(お金をもらう)の流れ>
・お金を送ってくれる相手に上記の「ビットコインアドレス」を伝える。
・お金を送ってくれる相手から「送金」処理をしてもらう。
・お金を送ってくれる相手が「自分の別のお財布(Coincheck.com とか bitFlyer とかの外部サイト)」の場合には、その外部サイトの送金処理の時に、上記「ビットコインアドレス」を入力する。
・アドレスは取引(送金してもらう)の都度使い捨てる。安全のため。
これで RaspberryPi が 実際に bitcoin の財布になった。持ち運べる財布(なんか当たり前にも思えるけど)。
取引以外のときは電源オフにしてしまっておけばハッキングされる心配もない。まあ、されたところで SEED は別にあるから意味ないんだけど。気持ち的に、オフラインで置いておけるのがすごく良い。
そして何よりも、自分で完全にビットコインを管理できている感が最高に良い。例えば外部サイト bitFlyer や Coincheck なら財布から相手に送金する際には手数料を取られてビットコインが目減りしてしまうが、ローカルの Electrum から送金するなら一切の手数料はかからない。
外部サイトにお世話になるのは(高騰したのを現金化したくて)日本円に戻すときだけだろうけど、それまでは完全に RaspberryPi だけでビットコインの管理ができる。複数台の Pi に入れておけば取り回しもいいし。とにかく最高だ。Linux知っててよかった。