fedora30へのOS換装前に6TBのハードディスクのパーティション分割をシミュレーションしておく。
なにごとも準備8割。準備さえ良ければ成功は8割がた決まっている。
<サーバOS換装>
既存環境:fedora20(2015年6月構築)HDD 512GB
新規環境:fedora30(2019年8月構築)HDD 6TB
2TBを超えるHDDはパーティションテーブルがMBRでなくGPTでないといけないので、fdiskコマンドではダメでpartedコマンドを使う。
GPTでのパーティションテーブル作成は過去何度か経験している。
たとえば
Windows10のSSDへの換装とか
外付けHDDのフォーマットとかで。
今回GPTにするにはpartedコマンドを使えばいいだけなのでそう難しくないはず。
次に換装前のOSつまり現在のfedora20がどのようなディスク構成になっていたのかを確認しておく。
<使うコマンド一覧>
df -h
fdisk -l
parted -l
順番に見ていく。sudo -sして管理者で作業する。
$ sudo -s
まずは dfコマンド。-hをつけるとギガ(テラ)バイト表記になって見やすい。
# df -h
/dev/sda3 にルート(スラッシュ)があるので、ここにシステムがあるとわかる。rootにはわずか30GBしか割り当てていないので、残りが4.6GBしかない。なんでこんな少ない割り当てにしたんだっけ?自分でも記憶がない。
/dev/sda1 に /boot がある。ここはたった1.9GBしか割り当ててないが、4年間運用してきても使用領域はわずか169MBなので、ブートに割り当てるのはこんなもんで大丈夫みたいだ。
続いてfdiskコマンドを見ておく。
# fdisk -l
/dev/sda が4つに区切られて、Linux領域に約50GB(フォーマットはたぶんext4)、あとはNTFSで450GBが割り当てられている。
/dev/sda2 に切ったswapが約4GBなのは、当時搭載していた物理メモリが2GBでその2倍にしたからだったと思う。
しかし現在は物理メモリが8GBまで増えている。今回のswapはその2倍だから16GBを割り当てることにしよう。swapだけで16GBなんて…と思うけど、6TBからすればほんの誤差程度。すごい時代になったなぁ。
/dev/sda4 はデータ領域だがNTFSにしたのはWindowsからも読み書きしたかったから。万が一ディスク障害が起こった時も、Windowsに外付けHDDとして繋げばNTFS領域は見えるし、データ救出ソフトでの復元できる可能性も高まる。
この考え方は今回も踏襲していく。
/dev/sdbと/dev/sdcはそれぞれが容量3TBの内蔵HDDだ。どちらもGPT形式になっているのが分かる(2TBオーバーなので)。2017年2月にアキバで買って取り付けた。
取り付けてから一度も電源を落とさずにサーバで運用しているが今のところ支障はない。
/dev/sdd は 2TBのHDDなので、GPTではなくMBR形式になっていることが「Disklabel type: dos」の表記から見て取れる。
/dev/mapper にはdockerが居るが、ディスクを大量に消費して容量圧迫するくせに対して利用価値もないので、今回はインストールしないでおく。
続いて partedコマンドの結果を見ておく。
# parted -l
こちらはfdisk -lより遥かに見やすい。
/dev/sda が今回換装対象の500GBとすぐ分かる。rootやboot領域のあるLinux領域で、ext4フォーマットされていることも読み取れる。
/dev/sdb は 3TBの内蔵HDD。WD型番ということはWesternDigital製、パーティションテーブルはGPT形式でフォーマットはNTFSということが分かる。
/dev/sdc も 3TBの内蔵HDD。ST型番ということはSeagate製、パーティションテーブルはGPT形式でフォーマットはNTFSと分かる。
/dev/sdd は 2TBの外付けHDD、BUFFALO製のUSB外付けで、パーティションテーブルはMBR形式でフォーマットはntfsと分かる。
ここまで情報が揃えばディスクを換装しても大丈夫だろう。次回はいよいよ6TBのHDDを取り付ける。