min117の日記

初期desireもち。趣味Mac,メインFedora,仕事xp。

簿記の仕訳のコツ(自分メモ)

夏休みを利用して簿記始めた。面白い。

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簿記は「仕訳に始まり、仕訳に終わる」。

つまり仕訳(しわけ)が分かればこっちのもの。しかしこれが一番わかりにくい。ここで「もういいや」になっちゃうと進まない。

 

俺なりに理解したのはこう。

 

まず、簿記はユダヤだかアラブだかの商人が開発した技術で、それが全世界に同じルールで広まったものと聞いた。

てことは普遍性がある。誰が考えても「ああなるほどね」という筋の通った理論がある。何世紀にもわたって残るのはそういうものだ。

 

ほいで、この簿記は、資産管理のための技術だとも聞いた。つまり、個人が家計簿に書いてたんじゃ正確に管理できないような、例えば

 「今いくら現金を持ってるのか」

 「売り物はどんだけ在庫があるのか」

ガッツリ管理できる普遍的な理論(セオリー)なわけだ。これを念頭に置いて進める。

 

まずこれ。簿記の絶対的なルール。

 「カネが増えた左上に書く

それだけ覚えればいい。

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左ってのはいわゆる借方というやつだが、名前なんてどうでもいい。

 

ポイントは増えるってことと、左ってことだ。

 

とにかく カネが増えたら左に書く。それだけを頭に叩き込む。

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そうするとこうなる。

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現金[資産]だの、借方[現金]だの、ウダウダ書いてるのは無視。

 

覚えるのは カネ (現金)が150円増えただから側に書く。それだけ。

メルカリで商品を150円で売ったと思えばいい。

 

で、左右は必ずバランスする(同じになる)から、現金の反対側(右側)には売った商品が来る。

メルカリで150円で売れた商品を書く。それがスマホだろうが化粧品だろうが関係ない。全て(商品)と書く。そういうルール。で、もしこの商品が原価100円で仕入たものだったら、商品にはその原価を書いて、その下に商品売買益が50円を書く。

 

 

<カネが減るとき>

これ逆にカネが減るときだったらどうだろう。

唯一のルールは

 「カネが増えるときは左に書く」 だったから、逆をとって

 「カネが減るときは右に書く」 をすればいい。

こうなる。

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カネが減るので右側に(現金)と書く。メルカリで100円で買った(仕入れた)のでカネが飛んでいった、と思えばいい。

 

仕入れ値のぶんカネが減るので右側に (現金)100 となる。

その反対側()には、仕入れたもの (商品)100 がくる。

 

と、ここで

にくるのはカネ増えたときだけだろうが!と言いたくなるが

いや

にくるのはカネが増えたときだけとは言っていない。

 

たしかに

カネが増えた左に書く。絶対ルールだ。

 

しかし、

に書くのはカネが増えたときだけ、ではない

カネじゃないものを書くケースもある。

 

これだけだ。

たぶんこれが、ユダヤの商人が書いた簿記のスタート(原型)だろうと思う。

 


 

ところがだ、アタマのいいやつがいて、この(商品)って表現を使うのやめようと思いついた。代わりに仕入)と(売上)を使おうと思いついちゃったわけだ。

 

なんでそんなことすんの?さておき、とにかく

 (商品) を使うところを

 (仕入)または(売上) に置き換える

これがルールとなった。

 

カネが入ってくる(売り上げた)ときは、こうなる。

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ここでもやはり、カネが増えるときは左に書く。ここは絶対ルールだ。だから(現金)は左側に入っている。

 

しかしここでポイントなのは、その(現金)の反対側=右側が(商品)じゃなくて(売上)になっているという点だ。

 

<カネが減るとき>

これが、カネが減るときはどうなっているかというと、こうだ。

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カネで商品を仕入れたわけだから、当然カネが減る。

やはり、カネが減るときは右側に書く。絶対ルール。これは常に徹底される。だから減るカネ(現金)は右側に入る。

 

で、ここでもポイントなのは、その(現金)の反対側=左側が(商品)じゃなくて(仕入れ)になっているという点だ。

 

たぶん、ここまでが簿記の全てだ。骨格だと思う。


 

あとは、(現金)だったところがいくつかパターンによって変わるだけ。

 

例えば、(現金)じゃなくて売掛金)とかになる。売ったけど、カネは後から回収する(カケ売り)というやつだ。

 

例えば、(現金)じゃなくて(買掛金)とかになる仕入れたけど、カネは後で払います(ツケ払い)というやつだ。 

 

売った時の(売掛金)は左側にくる。

カネが増える(けど後から回収するだけ=売掛け)から左。絶対ルールだ。

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それで、その(売掛金)反対側には、売り上げた商品を書きたくなっちゃうけど、そこでグッとこらえて、(商品)(売上)に書き換えるわけだ。

 


 

これを応用していくと、例えば

 商品を(売掛けで)売り上げた=カネが増えるけど、

 そのときに発送費がかかってしまって

 現金で支払った

みたいなケースも記述できる。

 

こうなる。

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やはり、売った時の(売掛金)は左側に来ている。

カネが増える(けど後から回収するだけ=売掛け)から左。絶対ルールだ。

 

考え方(思考の順序メモ)はこれ。

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細かくみていく。

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売り上げた

→  カネが増える左に書く

→ しかし売掛けなのですぐには現金にならない

→ ①左上(現金)とはかけない

→ ①左上売掛金)にしとこう

→ 左右はバランスするので右に150円(②)をいれなきゃいけない。

→ 売り上げたのは商品なので (商品)と書きたいところではあるが…

→ ② そこは(商品)じゃなくて(売上) と書く。

↓ 完成

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いやまてよ。さらに発送費20円が現金で出てるじゃないか(③)。

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手持ちの現金が20円減っているぞ。これも書かなきゃ。

→ カネが減ったんだから右に書く。絶対ルール。減った額(現金)20円(④)

→ てことは、その反対側(左)に何か入れないと釣り合わない(バランスしない)

(発送費)で入れとこう

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これがユダヤ人の考えた思考順だろうと思う。

あとは

 売掛金が、受取手形に変わったり

 買掛金が、支払手形に変わったり

とかパターンはいくつかあるだろうけど(カネの払い方の問題)、基本は変わらない。

 

・カネが増えたら左に書く。

(商品)じゃなく(売上)または(仕入と書く。

これだけ覚えておけばなんとかなると思う。

 


 

小口現金とかすっ飛ばして仕訳から元帳への転記もやってみた。

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なるほど。仕分けしたのがこうやって合体されるわけね。

 

取り出した各勘定科目の

 適用欄には相手科目名を書く

ってとこだけクセありそうだけど、それが分かれば簡単にできそうだ。

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こうやって資産を管理するわけか。簿記。ほんとよくできた技術だ。面白い。

 

追記

調べたら簿記の起源はユダヤじゃなくてイタリア商人だった。

www.fujitsu.com

 

広島の日→原爆被害→大量虐殺への反省→ホロコーストナチスユダヤ、の思考でユダヤが出てきたっぽい。

 

今年(2021年8月6日)のヒロシマの記録。

 

平和記念式典の挨拶で、ときの首相が、よりによって核兵器のない世界の実現」という文章を読み飛ばした

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ありえんでしょ。自分の頭で理解しようとしないというか、戦争の悲惨さと被害に、せめて1年に1回、真摯に思いをいたして反省すべき機会に、国民の代表たる首相が、それを1ミリも何も考えないばかりか、単に原稿として棒読みしよう(すればいい)という認識。

 

これが唯一の被爆国の首相か。

これじゃ。戦争の地獄に焼かれた人々は浮かばれまい。

 

言い訳がさらに酷い。

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「ノリでくっついてたから読めませんでした」だと

いやほんと恥ずかしい。幼稚で情けない。恥ずかしいよ。