2022年1月22日。読了。
年末から読んで約3週間かかった。やっぱ面白かった。
琴線に触れたところ。
人間
「人間っていう卑劣な動物は、何ごとも慣れっこになっちまう」
「自分を上手に騙せる人間が、誰より楽しく生きられる」
大衆
「思い切ってやれる人間だけが、やつらのあいだじゃ正しいってことになる」
権力
「権力っていうのは、身をかがめてそれを拾い上げようとする、勇気ある者だけに与えられる」
「自問してるうちは、権力なんか持つ資格などない」
大学生、物書き、文人、新聞記者
「生への執着があんまり強すぎる!この点に限ると、ああいう連中は卑怯者だ」
「ぼくは大学生ですよ。怒鳴りつけることは断固、許しませんから」
女
「下品な満足でも、満足は満足ですからね」
「夫婦間でのできごととか、恋人同士のあいだで…当事者のふたりだけが知っている、小さな真実ってものがある」
永遠
「田舎風のすすけた風呂場みたいなところで、隅から隅までクモの巣が張っている。で、これこそが永遠」
一つ一つの積み重ね