min117の日記

初期desireもち。趣味Mac,メインFedora,仕事xp。

電子入札システムに必要なJRE8の(Oracleによる)サポートが2019年1月で切れるらしい → OpenJDKについて調べる

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スラドを見ていたら気になる記事。

developers.srad.jp

Oracleが(これまでフリーで提供していたJavaの実行環境を)有償にするという話らしい。Oracleってこういうことを平気でする。仕事でも以前煮え湯を飲まされた。ライセンス形態を突然変えて有償にしてくれたおかげで、プロジェクトごとの単価がモロに上がって営業が大慌て。Oracleから担当者を呼んで話をきいたことがある(2015年頃だったはず)。

 

そこに目をつけたAmazonが、新たに独自のJava実行環境(OpenJDKを核にしたAmazon Corretto)を発表した、という流れのようだ。

developers.srad.jp

 

今回の(Oracleによる)Java有償化は、特に電子入札の界隈で問題になっているみたい。

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www.pref.miyagi.jp

入札に利用するICカード(?)まわりをJavaで開発していたけど、その開発環境のサポートが有償になるという話。

 

電子入札と言えば、例えば自治体が民間から何かの製品を調達したり、民間に発注(工事とか?)するときに、公募をかけて、それに対しての入札を(従来は紙でしていたところ)電子的にできるようにしたシステム、という認識でいいのだろう。

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それが使えないと、紙での入札になる(逆戻り)してしまうと。

tech.nikkeibp.co.jp

自治体ではモロな影響だろう。企業でさえ大変だったんだから、自治体だと巨額の予算措置(?)が発生するのか。

 

この記事が詳しそうだが、有償なのでみられない。

tech.nikkeibp.co.jp

 

こんなモロな案内も発見。

http://www.cals.jacic.or.jp/coreconso/inadvance/data/20181129_oshirase.pdf

http://www.cals.jacic.or.jp/coreconso/inadvance/data/20181129_oshirase.pdf

 提供元が「日本建設情報センター」とあり、建設関係の入札がとくに影響を受けるみたいだけど、それ以外に総務省電子政府窓口にも影響するっぽい。

ityarou.com

 

代替案は「OpenJDK」らしい。コミュニティベースのJavaだけど、大手(IBMMicrosoftAmazon)によるサポートがある(つまり製品として手に入る)ようだ。

qiita.com

自治からしたら、

 1.突然有償にしたOracleにはカネは払いたくない(のか?)

 2.けど、誰が責任者か分からない「コミュニティ」ベースのOpenJDKには踏み切れない

 3.ので、大手(IBMほか)が製品として(無償で?)サポートすると謳っているJDKにしたい(といってもベースはあくまでコミュニティ提供のOpenJDKで、それに大手のコロモをつけただけだが)

といったところか。

 

一見すると2と3には(プログラム自体に)違いがなさそうだけど、自治体からすれば「大手によるサポート(動かない時の保証)がついてくる3.がとても魅力的」という話のように見える。

 

 

 

 

ところでJavaは(世界的には)人気の言語ランキング1位だったはず。

japan.zdnet.com

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しかし日本だけ「行政機関が脱Java加速」なんて流れになってるとすると、日本だけランキングが変わったりして。Javaはじめようかと思ってたけどしばらく待つかな。ちょっと注意してみていくことにする。