LINE Pay が20%還元キャンペーンを開催している。「請求書払い」が還元対象になっているので電気代の支払いも20%バックにできる。
LINE Payのこういうところがとても良い。生活に必須な出費に使えるということだから。PayPayをはじめとした他のサービスは(せっかくポイントを獲得しても)利用用途が制限され無駄な消費をさせられるだけで、全く使い物にならない。そういうサービスとは根本的に違う。
今月の電気代を LINE Pay請求書払い で支払ってみる。
請求書はこれ。
1ヶ月で20,684円もの電気代が取られる。1ヶ月で、だ。高すぎる。
内訳を見てみる。再生エネ発電促進賦課金が2,153円。支払い金額の実に1割以上を占める。これが毎月だ。
これは、要は
「福島原発事故で原子力発電所が止められちゃって、自然エネルギー(太陽光発電)が流行りはじめたけど、そんなのが流行ったら原発で儲けてる俺らの利益がなくなってまうやん。自然エネルギーを割高にして原発を再稼働させたろ」
という原子力ムラのための賦課金だ。
これについて、例えば電力会社はどう説明しているかというと
「太陽光や風力が普及するまでの間は、原子力や火力、水力発電に比べてどうしても割高になるので、その間の買取にかかるお金はみんなで負担しましょう」などとウソぶいている。
いやふざけるな。
「絶対安全」といいながら原発事故を起こしたのは電力会社(と原子力政策を推し進めてきた政権)。その責任は誰一人とっていないが、よしんばそれを反省して「原子力をなくして自然エネルギー発電を進めよう」と本気で思っているのなら、そのための負担は「事故を起こしてもコントロールできない原発」に頼って儲けてきた電力会社自身がすべきであって、あろうことか(そんな原発のツケを)利用者に回すなど、ありえない。
この賦課金は2012年からの6年で10倍以上に激増している。
2012年には年額684円だったものが、6年後の2018年には9,048円まで増えている。たった260kWh使用でさえだ。
自分に置き換えてみても、例えば今月は
462kWh + 268kWh = 730kwの利用だから、260kWhの2.8倍利用している。毎月同じくらいの利用として、年額で9,048円x2.8 = 25,534円も徴収されている。
さらには
この賦課金で電力会社は儲けていないなどと、これまたウソぶいている。
いやホントふざけるな。
本来電力会社が負担すべき(再生エネルギーへの)転換費用をそのまま利用者にツケかえているのだから、その分電力会社の儲けが減らない=維持されている、つまり儲けているだろう。詭弁もいい加減にしろと言いたくなるが、原子力ムラとベッタリの今の政権が続く限り電力会社は守られるし、この賦課金も上がり続けていくだろう。
あまりの電気料金の高さに、ネットでもっと声が上がってもいいようなものだが「再生エネ発電促進賦課金」でググって出てきていたwikipediaの記事は消されてしまっていた(2019/06/03時点)。
唯一、テレビ東京の記事がまだ見られる状態にある。
記事にもあるとおり、消費者にとっては税金に等しい再エネ発電賦課金なのに、そのコスト構造すら明らかにされず、消費者はただ黙って払うしかないなどという、およそ制度としてありえない賦課金を現実に支払わされているわけで、消費者(国民)がいかにナメきられているかよく分かる。
しかもこの再生エネ発電促進賦課金は、それ自体ほとんど税金みたいな賦課金なのにそれに消費税がかかっているのだ。
税金に税金をかけられている。この状況に文句ひとつ言わず払うとしたら、もう救いようがないとしか言いようがない。
そして消費税は10%に上がってしまうから、この金額はさらに上がってしまう。
加えて自動車税は上がり、走行税まで取るわけだから
電力も自動車も、自分たちの懐を痛めないためには「消費者のサイフから抜き取ればいい、国民の生活はどうなっても知らない」と思っているわけで、そんな業界を際限なく増長させる政治を許す限り、消費者は本当にいいように食い物にされ続ける。
こんな再エネ発電賦課金にどれほど怒り心頭でも、電気を止められないためには払わざるをえない。これだからほとんど「税」だというのだ。
例えば選挙(7月の参院選)で現政権が不信任の審判を受ければ状況も変わる(電気代も下がる)希望もあるだろうが、期待は薄そうに思う。
儲ける者が勝つ。権力ある者が勝つ。世の中(とまでは言いたくないが)今の日本は現実にそうだ。選挙で変わらない以上、庶民は黙って支払うしかない。
ので。LINE Pay請求書支払い での支払いを進める。20,700円を銀行口座からチャージ。
「請求書支払い」の指示どおり
「コードリーダー」を起動してバーコードを読み取る。
支払いに至るまでは
「お支払い」「20,684円を支払う」と2回確認ボタンを押す必要がある。慎重な作りで良い。さすがLINE。
さらに指紋認証すると、支払いが完了する。
コンビニや銀行に行かなくても自宅で支払いが完了するのがとにかくラクでいい。
※ ただし、払った伝票に(例えばコンビニで払ったときみたいな)収納印が押されないから、払ったかどうか一見分かりにくくなってしまう。伝票には「**年**月**日支払い済み」とメモしておくことにする。
現在はLINE Payのマイカラーはブルー。
仮に今回の請求書が(20%の還元の)対象になっているとすれば
自分の場合は「19%バック」なので
3,929円バックになる計算。ありがたいが、再エネ発電賦課金に2,153円も取られていると思うと、全然トクした気がしない。
なお、今回の20,684円もの電気代(請求書支払い)がマイカラーのアップグレードの判定に使われるのかどうかは様子をみる。