ロシアのウクライナ侵攻を機に、テレビでもラジオでも、まるで自分が軍事専門家か何かで、一言できる(能力がある、資格も経験もある)かのようなモノ言いのやつが増えすぎて困る。
フジとか、
元自衛隊**官とか、
バズなんたらジャパンとか、
やれ
・ロシアの思惑は…
・マリウポリが陥落、その影響は…
・ロシアは劣勢だから化学兵器を使うか心配…
って
**モン だの
**ゆき だの
いや。
お前ら何様よ。
お前ら何知ってんの?
突然ロシアの専門家になってんじゃないよ。
こういうやつが跋扈してる時点で日本のレベルの低さが分かる。
まるで国民全体が突然軍事の専門家か何かになったかのようだ。モノ知りげに現地の状況を語る。
実際は聞き齧った薄っぺらい知識をお互いに確かめ合うだけのくせに、いっぱしの顔で「軍隊は…」だの「プーチンの思惑は…」だの、見てきたかのように語る。
これを翼賛体制と言うのだろう。
一番大事なことが無視され、軍事一辺倒になっている。
命を中心に据えた議論がない
報道も、巷の日々の会話の中にすら、「悲惨な戦争そのものが悪い」という話が一切ない。
まるで、戦争自体は肯定だ、しょうがない、起こっちまったものは認めるしかないような前提で、つまり戦争そのものは肯定したうえで、論を進めてしまっている。
いや違うだろう。戦争そのものがおかしいのだ、それにノーを言ったうえで話を進める前提がなきゃいけない。命を守る、ただその一点のために政治はどうすべきか、という話が一番大事だ。
「どちらが勝つとか勝たないでなくて、今現実に、現場で死んでいく可能性がある市民を避難させ、命を助け、生きる権利を守るために、政治はどうあるべきか」「その視点で日本は何をすべきか」を報道し、検討してこそまともというものだ。
例えばこうだ。
国際主義で解決する、政治はまずこれを謳わなければならない。
そしてこの戦争は
NATOとロシアの代理紛争であることを前提に、それを止めるために政治がどうするか、という視点で考えなければならない。
戦争が引き起こすであろうもの
人種差別や、それをやむなしとするような軍事・軍国思考を強く諌めなければならない。
戦争を肯定し、継続を是とする論こそが悪であって
ウクライナ国民はもちろん、ロシア国民もこの戦争の被害者だという理解
戦争を続けるやつ、戦争を物知りげに(ときに楽しそうにすら)語るやつが悪で、参加させられている国民はみな被害者なのだという認識こそが最も大切だろう。
戦況がどうあるべきか、どっちが優勢で、どっちが勝つべきかなんてどうでもいい。報道すら不要だ。そんなのは軍事専門家に任せておけばいいのだ。
ロシアの歴史を踏まえず、まるでゲームかのように面白おかしく語るだけで、命を守るためには(全く)真剣じゃないやつが溢れている現実、今の空気、翼賛体制に本当に危機を感じる。
※ 唯一「ずっと軍事をやってきた専門家の論」として聞くに値するのはこれ。
ロシアの歴史動画の中で、まだ観れるやつ。
ドストエフスキーを読めばロシアの土壌が分かる。
こういうの一つも読んだことないやつが「ロシアはどう」とか語る。
ほんとエセ。
こいつら何も知らない、テキトーなこと言ってる、という前提でテレビ見た方がいいよ。