ドコモ光(プロバイダGMO)のIPv6化がだいぶ安定してきた。「BIG-Hammer」エラーを解消できたのが大きかった。
(状況)
・WXR-1750DHP と 中継器(WEX-1166DHP)で構成。
・IPv6化が完了。v6プラス(MAP-E方式)による通信。PPPoEは併用しない。
・通信速度は実測20Mbps(下り)、100Mbps(上り)で安定。実用は困らない。
・サーバ2台、PC5台、RaspberryPi5台、スマホ5台、Cast系2台 を同時にさばく。
・IPv6でポート開放できている。
・内部からtorrentをポート開放で使えている。
不調の時は syslogサーバで全てのログを確認できる。これも便利。調査にものすごい威力を発揮する。UNIX系文化は本当にすごい。
順調に思える IPv6化だったがしかし、不調は完全には解消していない。1週間に1回程度 WXR-1750DHPがフリーズしてしまう現象が起きている。本体後ろの電源ボタンを押しても電源が落ちない(本体前面のランプが消えない!)ところをみると、ソフトウェア的に完全にフリーズしていて、電源ボタン(物理操作)を認識できていないようだ。
今朝(2018/07/22)もフリーズした。昨日(2018/07/21)の夜までは正常だったから、夜間にフリーズに至る何かがあったのだろう。早速ログを確認してみる。ログ名称は remote-syslog(rotateで自動的にログ切り替えされる仕組み)で吐かれるようにしてある。
RaspberryPi 3 にて
$ cd /var/log/
$ ls -shalrt | grep remote-syslog
夜間(2018/07/21 01:48)ログが切り替わっている。
ここに何かありそうだ。
$ vim remote-syslog.1
22:28:38に「... tx_in_transit 2」というエラーが見える。トランジットはたしかMAP-E方式と並んでIPv6の方式の一つだったはず。てことは IPv6絡みのエラーではないか?と想像できる。
もう一つ、その直後の 22:29:35 に「...Neighbor Report element empty」というエラーも見える。Neighbor(= ネイバー = 近隣)の Report(報告)が empty(空っぽだ)と言っている。Neighbor といえば IPv6通信を安定させるために前回やった NDプロキシ機能(Neighbor Discovery Proxy)の関連だ。つまり、これもIPv6絡みのエラーだと想像がつく。
参考)NDプロキシについて
ここまでを総合すると、今回のフリーズはやはりWXR-1750DHPの不具合によるものと判断がつく。ソフトウェア的なもの(ファームアップで解消する)ならいいが、ハードウェアの設計不良だとすれば致命的だ。本格的にIPv6にするときはBUFFALO以外のルータ(業務用のYAMAHAやCiscoの)にしたほうが安全そうだ。
あとは、エラー文言から解消を探ってみる。
cleaning up ini tid 0 due to no progress for 15 secs tx_in_transit 2
をググってみたら、こんな記事を発見。
価格.com - 『2.4GHzが頻繁に一瞬切断される現象』 バッファロー AirStation HighPower Giga WXR-1900DHP3 のクチコミ掲示板
初心者どうしのやりとりなのであまりアテにはならなそうだが、「ハンドステアリングを無効にする」は試す価値があるかもしれない。無線LANの2GHz帯と5GHz帯を(混雑状況によって)自動的に切り替える機能だが、これがために通信帯がしょっちゅう切り替わるとすれば、ルータの負荷になってフリーズする原因にはなりえそうだからだ。
オフにしたので、これでしばらく様子をみることにする。