min117の日記

初期desireもち。趣味Mac,メインFedora,仕事xp。

RaspberryPi3 で syslog サーバを立てて、光回線ルータ(WXR-1750DHP)の通信ログを保存する

前記事でドコモ光回線IPv6(v6プラス)化した。

min117.hatenablog.com

しかし速度が上がったはいいが、どうもおかしい。無線LANが頻繁に切れるルーター(WXR-1750DHP)の上から2つ目のランプが消えてしまい無線LAN機器に一切繋がらなくなってしまう。まるで無線機能のみフリーズしたかのようだ。

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WXR-1750DHPは背面に電源ボタンがあるが、この「無線フリーズ現象」になると電源ボタンすら効かなくなり、電源ケーブルを引っこ抜いて強制的に電源を入れ直すしかない(入れ直すと数時間はもつが、またフリーズする)。

原因を探るためにログを見てみても、強制再起動したために時刻設定(NTP)がクリアされてしまい正しいログすら残っていない。これでは原因の特定ができない。

 

 

 

こうなればログを外部に取るしかない。幸い、WXR-1750DHPは外部のsyslogサーバーにログを転送する機能があるようなので、RaspberryPi3 に syslogサーバを立ててそこにログを転送してみる。

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ルータ(WXR-1750DHP)のログ転送画面。RaspberryPi3(192.168.3.41)にログをためるようにしたい。



RaspberryPi3 での設定はこのサイトのとおり進める。

Raspberry Pi/syslog転送 - Berry Pie Lab

 

まずは設定ファイル /etc/rsyslog を変更する。

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変更前のバックアップを取る。

$ sudo cp -p /etc/rsyslog.conf /etc/rsyslog.conf.org

 

bashの省略機能(ブレース展開)を利用してより短縮したコマンドで済ますならこう。

$ sudo cp -p /etc/rsyslog.conf{,.org}

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$ sudo vim /etc/rsyslog.conf

f:id:min117:20180706212342p:plain

#$ModLoad imuxsock

#$UDPServerRun 514

頭のシャープコメントアウトを消して設定を有効化する。

 

 

 

次にルータから受け取ったログデータを書き込むファイル名を決めて、そのファイルに書き込ませるための設定を投入する。

 

記事にあるとおり、以下で進める。

 書き込み設定の投入/etc/rsyslog.d/remote-syslog.conf

 ログを書き込むファイル名/var/log/remote-syslog

 

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書き込み設定を投入する。

$ sudo vim /etc/rsyslog.d/remote-syslog.conf

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記事のとおり設定を入れる。最後の行の & ~ も忘れず記入する。

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設定投入後のサービス再起動。

$ sudo /etc/init.d/rsyslog restart

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さらにログをロテート(ある程度たまったら古いのから上書き)する設定が必要。

$ sudo vim /etc/logrotate.d/rsyslog

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ロテート対象として、ログを保存するファイル名 /var/log/remote-syslog を書き込んでやればよい。

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以上で RaspberryPi3(ログを受け取るサーバ側)の設定は完了。

 

あとは、ログを吐き出す側(ルータWXR-1750DHP)に保存先サーバをIPアドレスで指定してやるだけ。

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ログが取れているか、RaspberrPi3 側で見てみる。

$ sudo vim /var/log/remote-syslog

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バッチリ。ちゃんとログが取れていた。

 

そして、このログ採取によって分かったこと。

IPv6での通信不調のとき

!!!BIG-hammer!!! というワケのわからないログが出ている。

② 「aleady」という綴り間違いと思われるログも出ている。already の間違いだろう(製品の作成者が日本人であることをうかがわせる)。

headroom 192 failed というエラーも大量に出る。

次回記事ではこれらのエラーからIPv6の通信を安定させる方法を探る。

 

参考)

7mc.org