先週、新品のバッテリーに換装してかなり快適になった HTC J butterfly(HTL21)。
今度は root を奪取してSIMフリーにしようと思っていた。そのためにはスマホをMacに繋いで、コンソールからスマホ内部のOS(Android)に接続する必要がある。
繋いだAndroidを認識するためのMacの環境は、以前作った。
さっそくiMacにスマホを接続。スマホ内部に接続するためのコマンド(adb shell)を起動するが…エラーになる。
no devices/emulators found になってしまう。試しに他のスマホをつなぐと認識する。butterflyだけがなぜか認識しない。iMacとは相性が良くないらしい。
やむをえないのでかなり昔(2012年頃)に Android Desire X06HT の root を奪取した時の環境を引っ張り出す。
Android Desire X06HT は、もう10年も使っているスマホ。
そのroot を取るために、2012年に四苦八苦した時のパソコンがこれ。富士通 FMV。
celeronマシンで、今ではそこいらの中古スマホよりはるかに性能は劣る。が、古いAndroidを動かすためのOS(fedora13)とUSBドライバが入っているので捨てるに捨てられない。今回SIMフリー化したい HTC J butterflyも2012年の発売だし、おそらくドライバの相性はバッチリなはず。
電源ON
…なんと起動しない。ハードディスクがカタンカタンと虚しく響く…6年間起動しないうちに、HDDが逝っていたのか。
いや、まだHDD故障とは決めつけられない。ブータブルディスクで起動してHDDの状態を見ることにする。
ディスクセットを押入れから取り出す。
Fedora15 とか Ubuntu 10.04LTS とか。いつのだよ…という中に見つけた Vine Linux 4.2。なんと10年前(2008年)のディスクだ。枯れに枯れたFMVを起動するのだ。こいつしかあるまい。
キラッキラの記録面。10年前のものとは思えない。やはり長期保存ではCDが最強だろう。
FMVに突っ込んで、電源ON。
起動した…10年前のディスクなのに。使えるものだ。
古き良きスプラッシュ画面。まずはGUIモードで起動。
読み込む読み込む。video cardは Intel 865。ふっる。
美しきスプラッシュ画面。Copyrightが2007年て。
さすが、当時から完全日本語対応を謳っていた Vine Linux。完璧な日本語表示。
RedHatは、このへんの成果を取り入れて日本語パッケージ作っただろうと思う。文字フォントまで(最近のと)一緒だし。
GUIモードで進めてみたけどディスクが見つからないのでインストールできない。いよいよ完全にHDD逝ったっぽい。
やむをえないので、テキストモードで起動する。Ctrl + Alt + Del で再起動したあと、スプラッシュ画面で「linux text」と打ち込んで CLIで起動する。
起動が進む。
ドライバを読み込んで…
懐かしの画面が起動!
ここも日本語が綺麗。さすがは Vine。
ディスクパーティション画面がきた。ということは、ドライブは読めている?一縷の期待。
ダメでした。hda読めないって。
追い打ち。デバイス自体が見つからないとのこと。こりゃHDD逝ったな。
やむを得ないのでSIMフリー化は別の方法を考える。