2016年の元旦にネットを賑わせた「神SIM」こと0-SIM(ゼロシム)。
500MBまでの通信料金が無料だったので、2回線も契約して使ってきた。
「ゼロ円」なんて長続きしないだろうとは思っていたけど思ったよりサービスは続き今(2020年)に至る。しかしついに先月(2020年8月)で、そのサービス提供を終了てしまった。
同じ状態の人はたくさんいるようで。ググると出てくる。
代替の格安SIMとしてどれを契約しようかなといろいろ調べた結果、LinksMate(月額380円)を契約することに決定。
LinksMate(リンクスメイト)
・データ通信のみで1GB固定・月額380円。おそらく最安。
・ドコモのMVNOなのでドコモ圏内なら電波が届く。
・iPhone5c のdocomo版(またはSIMフリー版)で使える。
解約の注意点
・利用期間の縛りは無し。いつでも解約はできる。
・解約の際は3,000円かかる。かつ、SIMの返却が必要。
特徴
・ゲーム会社がMVNOに手を出したらしい。
・MVNO参入は2017年くらい。そこから3年は続いている。
・資本金がそこそこ大きい。決算は赤字っぽいがMVNOはまだ続けるだろう。
・技術はありそう。
求人にサーバの技術者を求めているところを見ても、ゲーム用のトラフィックを捌くノウハウはある。つまり通信にそこそこ詳しく、トラブル対処もワンストップでできる。
・特定の通信に特化して上限無しでデータ利用できるプランがある。
提供サービス(ゲームタイトル)に応じてトラフィックを調整できるノウハウがある。単なるゲーム会社なら早晩ツブれるだろうが、こうやって通信を捌く(インフラに手を入れる)技術があるなら、しばらくは持ちそう。
・知名度がない。IIJやLINE Mobileのように知れ渡ってない。
逆に言えば素人ユーザーが少ない(掘り出し物の)格安SIMと言えそう。むしろユーザーは(月額のトラフィックが)ヘビーなゲーム廃人ばかりだろうから、そんな廃人たちの高い要求(ゲームを遅延させんじゃねぇよ)に耐えるだけのノウハウは持っている。
契約の注意点
・契約事務手数料3,000円はキャンペーンコード(A1000050WNRDZ7)を入れると税抜き980円にできる(2020年9月13日23:59 まで)。
・紹介する側(つまり俺)に2,000円分がポイントバックされる。
・紹介された側(↑のコードを利用した人)は事務手数料が2,684円安くなって980円(税込み1,078円)になる。
俺は(ネットにあった他の人の)招待コードを利用して契約した。見知らぬ他人の招待コードを使うのはどうかと思ったが、それで個人情報が取られるわけではないことは(個人情報の同意書で)確認したし何より手数料3,000円を払うのがアホくさいので。
以下、契約までに検討した事項。
まずは費用。データ通信だけでOK。SMSも要らない。ネットさえできればいい。月額500円以内に抑えたい。
はじめはIIJのデータプラン(月額900円)を考えた。
IIJはハピタス経由して契約すると532ポイント(=500円分のAmazonギフト券にできる)が手に入るし。
これはこれで悪くない。IIJは大きな会社だし通信も安定しているから。
しかし、自分の通信つまり0-SIM(ゼロシム)のときの通信量を振り返ってみると
$ echo '0MB 2020年08月31日39MB0MB 2020年08月30日17MB0MB 2020年08月29日22MB0MB 2020年08月28日39MB0MB 2020年08月27日9MB0MB 2020年08月26日13MB0MB 2020年08月25日11MB0MB 2020年08月24日32MB0MB 2020年08月23日10MB0MB 2020年08月22日2MB0MB 2020年08月21日21MB0MB 2020年08月20日18MB0MB 2020年08月19日24MB0MB 2020年08月18日33MB0MB 2020年08月17日72MB0MB 2020年08月16日1MB0MB 2020年08月15日1MB0MB 2020年08月14日46MB0MB 2020年08月13日21MB0MB 2020年08月12日11MB0MB 2020年08月11日46MB0MB 2020年08月10日10MB0MB 2020年08月09日3MB0MB 2020年08月08日10MB0MB 2020年08月07日82MB0MB 2020年08月06日33MB0MB 2020年08月05日47MB' | sed -e s/MB/___/g | awk '{print $1}' | sed -e s/MB/\r/g | sed -e s/^.*日//g | awk -F_ '{a+=$1;print $1} END{print a}'
月に600MBくらいしか使っていない。 0-SIMは500MBまでは0円だった(100MBごとにプラス100円だった)から、月に100円で600MBしか使っていなかったことになる。
これでIIJにしちゃうと月に900円(年間で約12,000円)も負担増になってしまう。もっと安いのを探したい。
参考にしたのはこの記事。
この記事は結構まともだった。ネットにある他の記事だと広告ばかりで見る気も失せたが、この記事は契約するのにベストな日付まで教えてくれる。良心的。
次に、LinksMateの詳細を調べた。
月額380円で1GB使える。これはかなり良い。
音声SIMだともう少し値段が張るっぽいが
追加SIMが月額324円で使えるのも安い。素晴らしい。
ドコモのMVNOなので通信エリアが広い。
ここは田舎だが、まず間違いなく繋がるだろう。
今回はiPhone5sで使いたいが、バッチリ対応している。
次に、このLinksMateなるサービスを提供する会社を調べてみる。
株式会社LogicLinksという会社らしい。
新しい契約をするときはまず解約方法を調べるのが鉄則だが、それもちゃんとネットに情報が出てくる。
しっかりした会社のようだ(怪しい会社だとこの情報が出てこない)。
解約には違約金が無いうえ、独自ポイント(LTというらしい)の残高は現金で返金されるとある。
かなり良心的だ。酷い会社だと「ポイントは無効になります」とかやるとこもある(裁判沙汰になりうる)。
この会社の採用方法を見てみよう。
サーバサイトエンジニアを募集している。これは、単にゲームを作るだけの会社(ガチャとかで一儲けして逃げを打つ悪徳会社)とは違って自分でインフラを持ち整備しようとしているからと読める。MVNOには(ある程度だが)本腰のようだ。
会社概要を見る。
役員の名前にキラキラネームぽいのがあるのでちょっと怪しい。取引先がサイバーうんたらなのでメディア系の薄っぺらい会社である可能性もある。設立がつい最近(2016年)なのも気になる。
もしかしたらサイバーうんたらがMVNO分野に手を出すために作ったフロント会社なのかもしれない。それでも資本金は5,000万円あるので、一定の投資はしてるようだ。つまりMVNOをすぐ止める、ということはないだろう。契約してもまあ大丈夫そうだ。
会社の外観も見ておこう。
渋谷のテナント?らしき外観。賃貸としてもそこそこするだろうから、やはりある程度の投資をした(本気の)会社とみた。
ネットで記事を探す。
記事からするとMVNO参入は2017年4月のことらしい。ちょっと待てよ。この会社は設立が2016年11月25日で、たった半年後にMVNO参入したってことか。やはり、サイバーうんたら社がMVNO参入のために作った会社なのか?
決算情報をググる。
赤字じゃないか。
665(百万円)÷ 158(百万円) = 4.2
4倍近いゲインがある。つまり赤字は先行投資による特別損失だったと読める。逆に言えば、企業が(カネを)持ち出してユーザーへのサービスを作る時期だと言える。この時期のサービスは契約してソンがないものが多い。
この決算が平成29年9月30日。9月末の決算だから本日2020/09/04(金)までは2回の決算を経ているのみだ。この間で投資をすべて回収したなどとはとても思えない。むしろまだ(MVNO普及のための)投資キャンペーンを続けていると考えれば、月額たった380円で1GBを提供するという戦略も(普及のために懐を痛めている=広告効果を狙ったものとして)納得できる。
これは契約しておいてソンは無さそうだ。おそらくだけど、このままいけば2020年後半または来年からは月額が上がる(月額400円とか500円になる)。そうしないと投資が回収できないからだ。でも、今のうちに契約しておけば、契約時の月額より上がることはない(契約者の同意がなく一方的に会社が月額を上げることはできない)。
ここまでまとめると、契約してもまあ問題はなさそうに思える。ヤバい会社なら解約してしまえばいい。よし。契約することにする。
あとはどれくらい速度が出るか?だ。この記事が参考になった。
UQモバイルに比肩するくらい速いじゃないか。素晴らしい。
この記事の測定は東京のようだが、ここは田舎だから、さらに速い(混んでないから)だろう。ドコモ電波だからつながりにくいということもないハズだ(それがMVNOなんだから)。
次回記事で契約から開通にいたるまでやる。