2020年9月に自分用の楽天UN-LIMITを契約した。1年無料。
バンド3を掴めば使い放題。あまりに素晴らしい。
ので、家族用も契約した。
2021年2月1日。2回線目。
といっても自分名義の2回線目としてではなく家族の名義=初契約(初回線)扱いなので、こちらも1年無料キャンペーンの対象になる。
そしてさらに1回線。
2021年2月14日。こちらも1年無料だし起算日がバレンタインだと覚えやすいので決行。
なぜ同一月内に2つも回線をひくか。
それは1年無料キャンペーンは300万回線までだから。
このままいくと4月中(下手すると3月中)には300万回線突破してしまうから。
一昨日(2021/2/12)楽天の決算発表があった。
2/8時点で250万回線突破とある。
いや待てよ。確か昨年末(2020年12月末)に200万回線だったはず。たった2ヶ月で50万回線を増やしたことになる。
この間、何があったか。
年末からコロナが急拡大。
日本だけで感染者が40万人を超えた。
※ ちなみに韓国は8万人。ちゃんと検査してる国は増えない。日本は検査しないから放置状態で増える。とくに死亡率が異常。恐ろしい。
これを受けて内閣支持率が30%台まで激減。
しかしそんな中でも政府が通信業界に口を出すという異常な状況は変わらず。
ついにドコモが月額2,980円の定額サービスahamoの投入を決めた。
povoとSoftBank on LINE の投入が決まった。
3社とも2021年3月の開始になる。ここがミソ。
楽天はどういう経緯を辿ったかと言うと
・2020年3月に20万回線。
・2020年6月に100万回線。
・2020年12月に200万回線。
・2021年2月に250万回線。
てことは。
・2021年4月には300万回戦を超えるだろう。
だって大手3社が3月に参入してきて、2,980円定額使い放題市場が賑わうのは目に見えているから。そこで楽天の安さに注目が集まり、契約者増に影響する。早ければ3月中には300万回線を超えるだろうと思っている。
歴史の狭間(ときの政府が通信業界に口を出すという異常)に生まれたとはいえ1GBまで無料は画期的。
「今月は3GBまでに抑えて980円で乗り切ろう」とか
「今月は家から出ないから全部WiFiで使って0円で使っちゃおう」とか
通信量(通信料)を減らそう、というインセンティブになる。
この発想は今までなかった。従来の従量制は「**ギガを超えたら**円増える」という、利用者にとって嫌な契約だったけど、楽天は「もともと定額、少なければ減る」なので、似たような契約なのに、逆に「減らそう」というインセンティブが働いてしまっている。ここは三木谷営業のウマイところと思う。
しかして、「1GBまで0円」は他社は真似しない(できない)。今後も生まれてこないだろう。今のうちに(契約内容として)1GB無料を確保しておく価値はある。
仮に1GBを超えてしまっても1年間はタダのキャンペーン中。とすれば300万回線に達する(キャンペーンが終わる)前に契約してしまうのが吉と判断。家族の回線も全て楽天UN-LIMIT化に踏みきった。
家族の名義で契約するから「お1人様1回線1度のみ」の条件に合致。1年タダになる。
不要なサービスは全てチェックを外す。あんしんパックなんぞ要らん。
nanoSIM(物理SIM)であることが個人的にはとても重要。
いろんなスマホに挿せるから。
本人確認は「受け取り時に自宅で確認」。
※ できるだけ電子に個人情報を載せないのは全ての基本。だからマイナンバーカードなんぞもってのほか。絶対作っちゃダメ。
電話番号は3つから選べる。かなり覚えやすいのが当たってラッキー。
支払いを家族のカードからじゃなくするには、チェックを入れて
「この内容で次へ進む」の画面で、支払いに使うクレジットカードの所有者(今回は俺)の情報を入れればいい。
クレカの情報と紹介者コードを確認する(紹介された側にもポイント還元がある)。
よっしゃ完了。
これで月額1GBまで無料な回線を家族全員分確保したことになる。
以前は月額500MBまで無料な0-SIM(ゼロシム)を使っていたが、2020年9月にサービス終了してしまった。これの代わりになる。
物欲ついでにメルカリで楽天UN-LIMIT対応のルーターをポチる。
HUAWAI製のGL10P。ソフトバンク301HWの同等品。通常はSIMロックかかってるんだけど、出品者が解除してるらしい。これで2,100円。やっす。
ところで、300万回線を超えたところで契約者数が増えちゃったら楽天の電波はどうなの?混雑して遅くならないの?ってのはあると思うが、結論的には全く問題ないと思っている。
だって楽天は仮想ネットワーク使ってるから。
そのへんについてはこの本が面白い。
日経βPのような胡散臭い本は普段は買わないんだけど、この本は読み物としては面白かった。
楽天の仮想ネットワークがコレ。
「仮想化技術をフル活用する楽天ネットワークは、NTT東西の局舎に設置するサーバーが処理の中心となる。アンテナ部分に主要な制御機能はなく、サーバー側の負荷が高くなる構成だ」
これが最高にスゴイ。アンテナ部分に巨額の投資をしているドコモほか大手3社と違い、楽天の仮想化ネットワークは「アンテナは電波をとるだけ」「処理はサーバ側(NTT局社内で処理)」とするわけで、要は機器の本来の目的に沿った分担がされてる。ものすごく理にかなっている。
仮に5G、6Gのような新しい技術が出てきたとしても、NTT局社内のサーバの設定を変えるだけで対応できてしまう。実地に立っているアンテナの改修(新電波対応)は最小限で済んで、あとはサーバ側で処理できるんだから、新しい技術への対応も、利用者の増加にも、柔軟に対応できるであろうことは容易に想像がつく。さらに電源の安定の視点から見ても、地震災害への耐性からしても「処理はサーバに任せておく」というのは、とても理にかなっていると思う。
反対に、ヤバイのはドコモだ。ahamoはたぶん採算とれない。NTTに吸収されちゃって、文化の違うNTT本体(旧態然の完了組織)とdocomo(新しもの好き技術集団)がまとまるはずもなく、稼ぎ頭だったハズのdocomoのほうが弱っていく。
最近はd払いのような金融に力を入れてしまっているが、こんな生き馬の目を抜く分野を本業にしても長く生きられるはずがない。
auは消費者目線でサービスの質が良いから今後も生きていくだろう。本業にマジメで、ドコモみたいに金融サービスに走ったりしない。au Payがあるが、そのPayポイントは止めてPontaポイントに統一したのは、「そちらは本業じゃないんだよ。そこそこにやるよ」という意思表示にも見える。
そもそもauの電波は特殊(CDMA2000)だから、ドコモやソフバンとは違う路線で生きていける。povoもその回線ゆえの工夫があるだろう。
SoftBankはもう、完全な投資会社(の一部)だ。孫正義すごすぎる。マネーゲームは大嫌いだが、孫正義の展望は嫌いになれない。トヨタをブチ抜く。気持ちいい。
そんなソフトバンクだから、通信でも失敗しない。とくにLINEと協業というのが素晴らしい。いまや日本人の2人に1 人は使っているLINE。その利用がギガ消費しないというのは求心力ある。例えばLINEでテレビ電話してもギガ減らないってことだから。コレすごい。
しかも通信バンド対応の関係で海外機に強い。これも素晴らしい。アングラなソフトバンクだけのことはある。だから嫌いになれない。
ということでまとめると今後ドコモが一人負けでパイを減らしていく。利用者は今の半分程度まで減るだろう。そのぶん楽天の契約者が急激に増える。2年後には勢力図が大きく変わっているだろう。
そのころに楽天が何をするかといえば、先行投資の回収に走る。つまり使い放題を止めたり、無料をやめたり、無料の範囲(ギガ数)を減らしたり、とかしてくるはずだ。2年後に。
でも、今のうちの契約して「契約内容として」月額1GBまでタダ+2,980円で楽天電波を使い放題を確保してしまえば、これをあとから楽天が一方的に変えることはできない。それが契約なのだから。
今回の契約にあたっても、重要事項は全てファイルに落とした。あとから変更できないように。
今後も楽天情報は興味持ってみていく。