min117の日記

初期desireもち。趣味Mac,メインFedora,仕事xp。

簿記で感じる株の不合理性(反社会性)

簿記おもろい。仕訳やってる。

min117.hatenablog.com

 

有価証券と言えば、株式社債

 

株式については、簿記のほうと、会社法と、両方からその仕組みを追ってる。現実の側面と法的な(というか本来の株式の意味合いが)見えて面白い。

 

で、株式というか、いわゆる「カブ」として金儲けに使われているその株を、簿記の面から見てみる。

 

カブが現金になる場合は2つ。

 

①カブの配当金を受け取ったとき

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配当金によりカネが増えるから左に(借方に)書く。簿記の絶対ルールだ。

 (現金)100  (受取配当金)100

f:id:min117:20210811064734p:plain

(現金)の反対側には(受取配当金)を書く。

左も右も増えてんじゃん、と違和感があるが、(受取配当金)は収益で、収益の増加は右側に書くらしい。覚えられん。無視。

現金が増えたら左に書く、だけ覚えて、その対面には、カブの配当の場合は(受取配当金)で書く、と覚えこんでしまうことにする。

 


②カブの売った(高く売って売却益を得た)とき

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ここでもカネが増えるから左に書く。絶対ルール。

 (現金)2,300  (有価証券)2,100

 

対面にくるのは(有価証券)。(株式)とか書かず(有価証券)としてるトコは注意。

これは、カブ以外の有価証券(=社債とか)とまとめて有価証券という勘定に入れて、最終的な取りまとめ(=元帳への転記)の取りまとめるに使うからだろう。

 

 (現金)2,300  (有価証券)2,100

だと左右バランスしないので、200円分を右にいれてやんなきゃいけない。ので(有価証券売却益)200 が立つ。

 


 

ここまででつまり、カブは2度おいしい。当たり前と言えば当たり前なんだが、配当金と売却益と、2度のタイミングで利益を生む(可能性がある)。

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クズやな。ほんとクズい。なんか間違ってる

 

2度の利益を産んだ時に、そのぶん社会で失われている利益が必ずある。どこかにその皺寄せがいっている。すぐには見えないだけで。

 

カブに感じる違和感はこれだ。

 

いや、仕組みはわかる。会社法を見れば「他人(株主)から資本を集める形で生業を起こす。株式会社にする。資本金の減少には大きく制限をかけて、出資を守り、利益が出た範囲においてのみ配当を許す。株主は債権者には優先しない。」と、ちゃんとした枠組みで、他人資本(カブ)で社会を回す仕組みが作られているように見える

 

しかし。これは嘘だな。もともと一つの資本(カネ)でしかないものが、運用された結果、二重に(配当も売却益も)産むなんて、明らかにおかしい。その背景には、その対価として、潰れた会社、損をした企業、皺寄せを受けた消費者がいる。社会の犠牲がある。その犠牲で生まれた利益の上澄みが、数字で表に出てきてるだけだ。

 

やはり、ちゃんとマルクス読む必要がある。その利益の皺が、どこで、どう生まれて、何を苦しめているのか、しっかり学ぶ必要がある。

まずは仕組みから。数字の動き。それを生み出した考え方。法の背景。これをちゃんと固めて、その上で思想を学びに行く。

 

 

 

簿記の仕訳のコツ(自分メモ)

夏休みを利用して簿記始めた。面白い。

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簿記は「仕訳に始まり、仕訳に終わる」。

つまり仕訳(しわけ)が分かればこっちのもの。しかしこれが一番わかりにくい。ここで「もういいや」になっちゃうと進まない。

 

俺なりに理解したのはこう。

 

まず、簿記はユダヤだかアラブだかの商人が開発した技術で、それが全世界に同じルールで広まったものと聞いた。

てことは普遍性がある。誰が考えても「ああなるほどね」という筋の通った理論がある。何世紀にもわたって残るのはそういうものだ。

 

ほいで、この簿記は、資産管理のための技術だとも聞いた。つまり、個人が家計簿に書いてたんじゃ正確に管理できないような、例えば

 「今いくら現金を持ってるのか」

 「売り物はどんだけ在庫があるのか」

ガッツリ管理できる普遍的な理論(セオリー)なわけだ。これを念頭に置いて進める。

 

まずこれ。簿記の絶対的なルール。

 「カネが増えた左上に書く

それだけ覚えればいい。

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左ってのはいわゆる借方というやつだが、名前なんてどうでもいい。

 

ポイントは増えるってことと、左ってことだ。

 

とにかく カネが増えたら左に書く。それだけを頭に叩き込む。

f:id:min117:20210807113501p:plain

 

そうするとこうなる。

f:id:min117:20210807113538p:plain

現金[資産]だの、借方[現金]だの、ウダウダ書いてるのは無視。

 

覚えるのは カネ (現金)が150円増えただから側に書く。それだけ。

メルカリで商品を150円で売ったと思えばいい。

 

で、左右は必ずバランスする(同じになる)から、現金の反対側(右側)には売った商品が来る。

メルカリで150円で売れた商品を書く。それがスマホだろうが化粧品だろうが関係ない。全て(商品)と書く。そういうルール。で、もしこの商品が原価100円で仕入たものだったら、商品にはその原価を書いて、その下に商品売買益が50円を書く。

 

 

<カネが減るとき>

これ逆にカネが減るときだったらどうだろう。

唯一のルールは

 「カネが増えるときは左に書く」 だったから、逆をとって

 「カネが減るときは右に書く」 をすればいい。

こうなる。

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カネが減るので右側に(現金)と書く。メルカリで100円で買った(仕入れた)のでカネが飛んでいった、と思えばいい。

 

仕入れ値のぶんカネが減るので右側に (現金)100 となる。

その反対側()には、仕入れたもの (商品)100 がくる。

 

と、ここで

にくるのはカネ増えたときだけだろうが!と言いたくなるが

いや

にくるのはカネが増えたときだけとは言っていない。

 

たしかに

カネが増えた左に書く。絶対ルールだ。

 

しかし、

に書くのはカネが増えたときだけ、ではない

カネじゃないものを書くケースもある。

 

これだけだ。

たぶんこれが、ユダヤの商人が書いた簿記のスタート(原型)だろうと思う。

 


 

ところがだ、アタマのいいやつがいて、この(商品)って表現を使うのやめようと思いついた。代わりに仕入)と(売上)を使おうと思いついちゃったわけだ。

 

なんでそんなことすんの?さておき、とにかく

 (商品) を使うところを

 (仕入)または(売上) に置き換える

これがルールとなった。

 

カネが入ってくる(売り上げた)ときは、こうなる。

f:id:min117:20210807120801p:plain

ここでもやはり、カネが増えるときは左に書く。ここは絶対ルールだ。だから(現金)は左側に入っている。

 

しかしここでポイントなのは、その(現金)の反対側=右側が(商品)じゃなくて(売上)になっているという点だ。

 

<カネが減るとき>

これが、カネが減るときはどうなっているかというと、こうだ。

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カネで商品を仕入れたわけだから、当然カネが減る。

やはり、カネが減るときは右側に書く。絶対ルール。これは常に徹底される。だから減るカネ(現金)は右側に入る。

 

で、ここでもポイントなのは、その(現金)の反対側=左側が(商品)じゃなくて(仕入れ)になっているという点だ。

 

たぶん、ここまでが簿記の全てだ。骨格だと思う。


 

あとは、(現金)だったところがいくつかパターンによって変わるだけ。

 

例えば、(現金)じゃなくて売掛金)とかになる。売ったけど、カネは後から回収する(カケ売り)というやつだ。

 

例えば、(現金)じゃなくて(買掛金)とかになる仕入れたけど、カネは後で払います(ツケ払い)というやつだ。 

 

売った時の(売掛金)は左側にくる。

カネが増える(けど後から回収するだけ=売掛け)から左。絶対ルールだ。

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それで、その(売掛金)反対側には、売り上げた商品を書きたくなっちゃうけど、そこでグッとこらえて、(商品)(売上)に書き換えるわけだ。

 


 

これを応用していくと、例えば

 商品を(売掛けで)売り上げた=カネが増えるけど、

 そのときに発送費がかかってしまって

 現金で支払った

みたいなケースも記述できる。

 

こうなる。

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やはり、売った時の(売掛金)は左側に来ている。

カネが増える(けど後から回収するだけ=売掛け)から左。絶対ルールだ。

 

考え方(思考の順序メモ)はこれ。

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細かくみていく。

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売り上げた

→  カネが増える左に書く

→ しかし売掛けなのですぐには現金にならない

→ ①左上(現金)とはかけない

→ ①左上売掛金)にしとこう

→ 左右はバランスするので右に150円(②)をいれなきゃいけない。

→ 売り上げたのは商品なので (商品)と書きたいところではあるが…

→ ② そこは(商品)じゃなくて(売上) と書く。

↓ 完成

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いやまてよ。さらに発送費20円が現金で出てるじゃないか(③)。

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手持ちの現金が20円減っているぞ。これも書かなきゃ。

→ カネが減ったんだから右に書く。絶対ルール。減った額(現金)20円(④)

→ てことは、その反対側(左)に何か入れないと釣り合わない(バランスしない)

(発送費)で入れとこう

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これがユダヤ人の考えた思考順だろうと思う。

あとは

 売掛金が、受取手形に変わったり

 買掛金が、支払手形に変わったり

とかパターンはいくつかあるだろうけど(カネの払い方の問題)、基本は変わらない。

 

・カネが増えたら左に書く。

(商品)じゃなく(売上)または(仕入と書く。

これだけ覚えておけばなんとかなると思う。

 


 

小口現金とかすっ飛ばして仕訳から元帳への転記もやってみた。

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なるほど。仕分けしたのがこうやって合体されるわけね。

 

取り出した各勘定科目の

 適用欄には相手科目名を書く

ってとこだけクセありそうだけど、それが分かれば簡単にできそうだ。

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こうやって資産を管理するわけか。簿記。ほんとよくできた技術だ。面白い。

 

追記

調べたら簿記の起源はユダヤじゃなくてイタリア商人だった。

www.fujitsu.com

 

広島の日→原爆被害→大量虐殺への反省→ホロコーストナチスユダヤ、の思考でユダヤが出てきたっぽい。

 

今年(2021年8月6日)のヒロシマの記録。

 

平和記念式典の挨拶で、ときの首相が、よりによって核兵器のない世界の実現」という文章を読み飛ばした

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f:id:min117:20210808085150p:plain

 

ありえんでしょ。自分の頭で理解しようとしないというか、戦争の悲惨さと被害に、せめて1年に1回、真摯に思いをいたして反省すべき機会に、国民の代表たる首相が、それを1ミリも何も考えないばかりか、単に原稿として棒読みしよう(すればいい)という認識。

 

これが唯一の被爆国の首相か。

これじゃ。戦争の地獄に焼かれた人々は浮かばれまい。

 

言い訳がさらに酷い。

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「ノリでくっついてたから読めませんでした」だと

いやほんと恥ずかしい。幼稚で情けない。恥ずかしいよ。

 

Python3 東京都の感染者数の移動平均

2021/8/6(金)ヒロシマに原爆が投下された日。

東京都のコロナの感染者が連日5,000人を超えている。

 

東京都知事は「自分ごととして捉えていただきたい」なんて上から目線だが、都民の感染を一番他人事として横目にみるだけで何も手を打って来なかったのはこいつ。

f:id:min117:20210806233052p:plain

何を偉そうに。このタヌキめが。

 

オリンピックなんぞやめて、選手村に隔離する体制をつくれば、自宅待機なんてしなくて済んだのだ。

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五輪につかった巨額のカネがあればどれだけの命が救えた(これからも含めて)のか

f:id:min117:20210807125937p:plain

ほんと人災である。


で、感染の数調べたついでにPythonで色々試す。

teshi-learn.com

 

データはこれ

stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp

 

「オープンデータを入手」

f:id:min117:20210806204855p:plain

 

f:id:min117:20210806204907p:plain

 

catalog.data.metro.tokyo.lg.jp

f:id:min117:20210806204949p:plain

 

ダウンロード。

f:id:min117:20210806205002p:plain

f:id:min117:20210806205034p:plain

 

こんなん。

$ cat 130001_tokyo_covid19_patients.csv

f:id:min117:20210806210216p:plain

f:id:min117:20210806210309p:plain

 

bashawkで整形する。

blog.nomadscafe.jp

 

$ cat 130001_tokyo_covid19_patients.csv | awk -F, '{print $5}' | sort | uniq -c

f:id:min117:20210806212834p:plain

 

感染者数,日付 の並びにできた。ほんとは逆がいいけどまあいいや。

f:id:min117:20210806212853p:plain

東京は今日(2021/08/06)だけで4,515人。終わってる。

 

無理やり「日付 人数」に並び替えるにはawk

$ cat 130001_tokyo_covid19_patients.csv | awk -F, '{print $5}' | sort | uniq -c | awk '{print $2,$1}'

2022-08-02 30842
2022-08-03 38940
2022-08-04 35339
2022-08-05 37767
2022-08-06 30970

 

別ファイルに落とす。

$cat 130001_tokyo_covid19_patients.csv | awk -F, '{print $5}' | sort | uniq -c | grep -v 公表 | tee -a 130001_tokyo_covid19_patients2.csv

f:id:min117:20210806231037p:plain

 

python3でグラフにしてみる。

 

import pandas as pd
import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt

 

df3 = pd.read_csv('130001_tokyo_covid19_patients2.csv')

df3['7days_mean'] = df3["感染者数"].rolling(window=7).mean()

print(df3)

#plot
fig = plt

fig.figure(figsize=(18.0,16.0))

fig.plot(df3["感染者数"],label="1day")
fig.plot(df3['7days_mean'],label="7days_mean")
fig.xlabel('date')
fig.ylabel('patients')
fig.legend()
fig.title('Number of patients')

 

f:id:min117:20210806231136p:plain

f:id:min117:20210806231200p:plain

よくわからんけどできた。ソースコピペだし。たぶん正しいのだろう。どうもdataframe慣れない。クセが強い。

 

もいっこ。

別のもやってみる。

chayarokurokuro.hatenablog.com

 

#厚労省の新型コロナPCR検査数データを読み込む
url = "https://www.mhlw.go.jp/content/pcr_tested_daily.csv"

import numpy as np
import pandas as pd
import matplotlib.pyplot as plt

# ネットから直接CSVを読み込む
df=pd.read_csv(url)
df

f:id:min117:20210806231446p:plain

 

x = df.iloc[:,0] #日付
y = df.iloc[:,1] #検査数

plt.figure(figsize=(18.0,16.0))
plt.plot(x,y)
plt.savefig("tested.jpg")
plt.show()

f:id:min117:20210806231543p:plain

 

# 検査数を取り出し
n = df.iloc[:,1]
n

f:id:min117:20210806231623p:plain

 

# 検査数を7日移動平均に変換。最小範囲1で。
n_m7 = n.rolling(7, 1).mean()
n_m7

f:id:min117:20210806231712p:plain

 

# グラフ作成
y_7 = n_m7 #縦軸
x = df.iloc[:,0] #横軸


plt.figure(figsize=(18.0,16.0))

#プロット
plt.plot(x, y_7)

# 横軸を31日おきの目盛りに
plt.xticks(x[::31], rotation=45)

# 画像保存
plt.savefig("tested_7mean.jpg")

# 表示
plt.show()

 

f:id:min117:20210806231906p:plain


 

 これもコピペだからようわからん。関数使わないで移動平均出してみたい。今度試す。 

 

qiita.com


 

 

情報処理技術者試験の受験料が31%もの値上げ(5,700円 → 7,500円)

こないだ合格した試験。

min117.hatenablog.com

 

受験料が、次回からいきなり値上げになった。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験:受験手数料の改定について

f:id:min117:20210731082259p:plain

 

その額なんと7,500円。改定前が5,700円だったから突然31%もの値上げになる。

f:id:min117:20210731082335p:plain

f:id:min117:20210731085426p:plain

 

100歩ゆずってAPからAUまでが値上げになるならまだ分かる。イチ民間団体でしかない主催者(IPA)の財政事情で決められる範囲だから。

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これが、国家資格であるSCが値上げになるなら法的な手続きと根拠が必要だ。

 

SC(情報処理安全確保支援士)は、弁護士や司法書士のような士業であって、イチ民間団体に過ぎないIPAが認定する資格(APからAUまで)とは質が違う。

 

国家資格だから受験料も非課税になっている。

 

f:id:min117:20210731083101p:plain

裏を返せば、消費税として徴収されるはずだった部分に、別の財源(税金)が充てられている。つまり税金(が投入された受験料)で維持されている士業なわけで、それを値上げする=国民の税負担が増えるのだから、必ず法律の根拠が必要だ。

 

そこで、試験を主催するIPA独立行政法人情報処理推進機構)が、今回の値上げについてどのような案内をしているか見てみる。

 

改定案内

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www.jitec.ipa.go.jp

 

ちゃんと法律(の委任を受けた政令)の改正がされている。実はパブリックコメントパブコメ)も出ていたので、値上げすることは事前に知っていた。これについてはあとで詳しくみる。

 

では、そもそもなぜ値上げするのか?だ。IPAのプレス発表を見てみよう。

 

プレス発表

f:id:min117:20210731083918p:plain

www.ipa.go.jp

 

 

値上げの理由はこれ。

 

f:id:min117:20210731084108p:plain

 

近年の試験問題の印刷・運搬費用、会場賃借料などの値上がり

②コロナによる実費の増加 だそうだ。

 

いやちょっと待てよ。いろいろおかしくないか?

 

まず①について。

「近年の…値上がり」と言っているが…

 

受験料を5,700円と決めた平成28年の時点から、今回値上げする時点(令和3年7月)までの間に、試験問題の印刷・運搬費用、会場賃借料がそんなに値上がりしているのか?これは甚だ疑問だ。その間、印刷や運搬にかかる原油価格賃借料の算定基礎になる土地価格暴騰した記録はない場当たり的な言い訳ではないのか?

 万が一そういった暴騰があったとしても、5,700円と決めた平成28年からのわずか3年目に31%もの値上げに至ったというのは、当初費用を甘く見積もっていたIPAのミスではないのか。今回の値上げはそれを受験者に転嫁しているだけに見える。

 

さらに②について。

 

「コロナ対策としての座席間隔の確保で実費が増加」と言っているが、それが値上げの理由になるかは極めて怪しい

 少なくとも自分が受けた試験会場は、座席間隔は例年とほぼ変わらず、わずかに広がったとしても別部屋を手配する(ほどコストがかかる)変更はなされていなかった追加の会場手配が必要になったのは、都心等、緊急事態宣言が発令されたごくわずかな都市だけではないのか?それを、値上げという形で全国の受験者に負担させているのでは?会場の変更(追加や拡張)が本当にあったかどうか受験者に聞けば分かることだから、情報交換される全国の受験者コミュニティでも聞いてみることにしよう。

 

検温・消毒等の実施」とも言っているが、これも値上げの理由としては甚だ怪しい。だって試験会場では、受付に形だけの検温があるだけ。当日の体温を記載した紙一枚(自己申告)を出すだけで通過でき、実質的なチェックは何もされていない。

 この試験に限らず、日本全国で行われている「会場の感染対策」「安心・安全」は形だけのものばかりで、実質的な感染拡大防止になっていない(だからこんなに拡大している)。

f:id:min117:20210731093047p:plain

f:id:min117:20210731093240p:plain

こんな、形だけの感染対策に、31%もの値上げになるコストがかかったと思えない。

 

 いや、コストがかかるのは、検温や消毒の機材や方法そのものよりも、それを実施する人間の人件費だという見方もあるかもしれない。しかし、これも現場を見た実感とは乖離している。

 だって、試験会場にいる試験官は情報処理の基本すら知らない素人バイトだからだ。

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いやしくも国家資格である支援士の試験会場をマネジメントする試験官が、安い日当で雇われた日雇いバイトであるという事実

 もしこれが司法試験の短答試験会場だったら。司法書士試験の午前問題会場だったらどうか。ありえないだろう。一生がかかる士業の本試験の会場で、実務の基礎すら知らない人間が試験監督するのだったらたまらない。重要な試験であればあるほど、それなりのコストをかけて試験官(人材)を配置するはずだ。

 情報処理試験が(国家資格試験を含むのに)そうせず、日雇いバイトで済ませているということは、実は試験そのものがそれくらい軽いものと見られていることの裏返しだし、実施する主体(IPA)ですらもそう見ているということの証左だろう。しかもそんな日当が安いわりには、会場の感染対策やクレーム処理等の負担は彼ら(日雇い)に押し付けているわけだ。鬼か。

 

 そうして安く人件費を抑えている一方で、コロナ対策を名目に受験料を値上げした。本当に必要な値上げなのか?極めて怪しい。

 

IPAの財務諸表を見てみると令和元年度だけで当期純利益は10億円に上っている。

f:id:min117:20210731100040p:plain

値上げ必要あるかこれ?

 

さらに役員報酬というと、

平成30年度で7,236万円(職員給与全体の3分の1にも上る)で

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令和元年度には7,659万円(さらに上がっている)。

f:id:min117:20210731100550p:plain

コロナになっても役員報酬はほとんど変わっていない(どころか増えている)。

 

 

まとめると

・会場は(コロナ前と)ほとんど変わらず、座席間隔が値上げの理由になるとは思えない。

・検温等の感染対策は形だけのもので、コストがかかっているとは思えない。

・会場の試験官は日雇いで、人件費が抑えられている。

・コロナによる負担は現場(安い日雇い)に押し付けておいて、そのコロナを理由に値上げするとは。ゲスい。

・コロナの前後でIPAの財務状況は悪化していない。むしろ儲けている。

・コロナの前後で役員の報酬は変わっていない。彼らの報酬はコロナ影響を受けていない(受験者の費用負担だけが増大した)。

 

つまり、IPAの示した受験料値上げ(31%増)の理由は、受験現場にいた所感や財務諸表等のデータ等を合わせてみる限り実態が極めて怪しいもので、受験者の一方的な負担増加になっているとしか思えない。

f:id:min117:20210731102839p:plain 

www.ipa.go.jp

 

同じ思いを持った人は他にもいるようだ。

ameblo.jp

 

少なくとも、

・受験料が突然31%もの値上げになったこと。

・その値上げの根拠が怪しいこと。

・財務情報等から読み取れる、値上げ理由との齟齬。

については、他の受験者と共有してみたい。

 

コロナでオンラインが発達し、いろんな情報を共有しあう手段ができた。コロナ禍に値上げとダブルパンチだが、せめてのプラスに活用させてもらう。

 

※追記

IPAのいう「座席間隔を広げたことによる(会場の追加等による)費用の発生」についても財務諸表で見てみると、

 平成28年度(賃借料3億円)

 令和元年度(同5億円)

となっており、たしかに2億円ほど増加していることがわかる。

 

しかし、当期純利益

 平成28年度(当期純利益3億円

 令和元年度(同10億円

となっており、損失を補って有り余るほど上がっている

 

 想像だが、本来はIPA(というマトモな組織)が行なっていた情報セキュリティスペシャリストという試験目をつけた政府が、ムリヤリ国家資格(情報処理安全確保支援士←ダッセえ名前)をつけて国家資格化したからこんないびつな士業になったのではないか。

 

 そして、そうやって国の介入があったから、当期純利益が異様に激増(3億円から一気に10億円 ← イチ独立行政法人では考え難い)したし、それにもかかわらず受験料を値上げした(しかもコロナというゲスい理由をつけてまで)ということは、それによる収入の多くを、天下りや関連議員に流すための、つまりカネ集め機関に位置付けられて、政府のいいように使われているのではないか。従来はマトモな機関であったIPAが、政府のカネ集めに使われるだけの(せっかくの良さを失った)下部機関になり下がってるんじゃないかと疑わざるを得ない。

 

 安倍晋三が宇宙軍とサイバーとか(幼稚でネトウヨ的な)言葉を政治に持ち込んで、それを具現化し始めたのが平成28年だったことと合わせると、その路線を受け継いだ菅義偉の政権下において、IPAは政治に吸収されて、下部機関として、その試験を(政治の都合のいいように)使われはじめているのではないか。今回のこの値上げは、その一端であろうと思わざるを得ない。

 

 

 

 

 

RaspberryPi4 のシステムフォント入れ替え

前回ラズパイ4で作ったサイネージ。

min117.hatenablog.com

日本語が文字化けする。

f:id:min117:20210724135418j:plain

 

テレビのせいじゃなくてPi4のフォントが原因VNC画面でもこんなだし。

f:id:min117:20210724143317p:plain

ところどころおかしな漢字が入る。たぶん中国系で作られた日本語フォント。

 

まともなフォントを入れる。

raspida.com

 

システム環境はコレ。

$ lsb_release -a

f:id:min117:20210725200742p:plain

公式でRaspberryOSとして配られてるやつ、中身はやっぱRaspbianなのね。安心した。

 

フォントを検索。

sudo apt-cache search font japanese

f:id:min117:20210725200644p:plain

 

notoフォントを使う。人気らしい。

$ sudo apt-cache search font japanese | grep noto

f:id:min117:20210725201114p:plain

 

インストール。

$ sudo apt-get -y install fonts-noto

f:id:min117:20210725201207p:plain

670MBも使うのか。さすがフォント。でかい。

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入った。

 

インストールされたフォントへの切り替えはVNCでPi4に接続してデスクトップから行う。

www.fabshop.jp

 

 

デフォルトでは「PibotoLt」なるフォントらしい。これを「Noto Music」にしてみる。

f:id:min117:20210725201651p:plain

 

おお。日本語ばっちし。パヴァーヌ(ヴを含む)も綺麗に出てる。

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英語も文字幅や間隔はもうちょい広くてもいいな。

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「Noto Sans Javanese」に変えてみる。

f:id:min117:20210725202449p:plain

 

あんま変わった気がしないけど、Emojiのエイリアンも表示されてるから動きはOK。

f:id:min117:20210725202559p:plain

 

日本語は完璧。

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もともとファイル名がおかしいやつもそのまま再現する。カンペキやな。

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ハングルもちゃんと出てる。韓国の音楽は良いの多いからよく聴く。素晴らし。

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RaspberryPi4 でデジタルサイネージ(apache + php のみで実装)

RaspberryPiでデジタルサイネージ作った。出力先はテレビ。こうなる。

f:id:min117:20210724135418j:plain

ピックとかバッハとか書いてあるけど、件のクソリンピックとは一切関係ない。

 

むしろ、あんなピック見なくてよくするためにテレビでBGM(クラシック)流したい、再生中の曲名を画面にサイネージしたい、それが今回のきっかけ。

 

※ ちなみにこのクソリンピックのあとは東京は大変なことになるだろう。まともな検査しないし、感染者数は隠すだろうけど。破綻は必ず来る。

 

ラズパイからNASにアクセス。フォルダに入ってる大量のmp3をループで順番に再生(omxplayer)しつつ、再生中の曲名を画面に映すようにした。

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min117.hatenablog.com

 

原理は簡単。

bashNASの中にあるmp3繰り返し読むループ組む。

・ループで捕まえたmp3をomxplayerで再生する。

 かつ

 そのmp3名を、拡張子.phpのファイルに書き込む(my_omxing.php

 かつ

 その.phpを/var/www/htmlに置く(mv my_omxing.php /var/www/html/

 直後に

 chromium-browserを全画面(kioskモード)で起動し、phpファイルを読む

 (chromium-browser http://localhost/my_omxing.php --kiosk 2>&1 &

・これをループ終わるまで(全てのmp3について)繰り返す。

 

これを実行するシェルスクリプトがこちら。

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19行目

 吐き出されるphpファイル(my_omxing.php)の雛形ファイル(my_omxing.php_org)を指定する。

45行目

 全てのmp3ファイルについて繰り返す。

65行目

 my_omxing.php_org にある「再生ターゲット.mp3」を、ループ変数 $i で置き換えたうえで、my_omxing.phpと名前をつけて保存する

 文字列の置き換えにsedを使うが、ここが一番苦労した。

83行目

 chromium-browserを全画面(kioskモード)で起動している。2>&1してエラーも標準出力に突っ込み、かつ末尾に&をつけることでバックグラウンド実行している(そうしないとchromiumで処理が止まっちゃって、86行目のomxplayerに行かない)。

 

my_omxing.php_org はコレ。2行目の $my_target=test.mp3 が上記のsedで(再生するファイル名に)置き換えられる

f:id:min117:20210724142326p:plain

f:id:min117:20210724142346p:plain

 

11行目から62行目

 色を反転するクールなhtml。ココ参照。

qiita.com

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f:id:min117:20210724135418j:plain

macからVNCで見るとこんな。

f:id:min117:20210724143317p:plain

 

sedによる文字列置き換えについてはココ。

orebibou.com

いつもとても参考になる。作者はたぶん天才。

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某zonのデザインでもこんなだから、シンプルイズベストかもしらん。

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RaspberryOS(Pi4)で音が出ないときは omxplayer -o alsa test.mp4 を試す

omxplayerで音が出ない時がある。散々いろいろ試したけど、これでやっと音が出た

$ omxplayer -o alsa test.mp4

 

これだとうまくいかない。

$ omxplayer -o hdmi test.mp4

 

要は出力を

イヤホンジャック(=アナログ=alsa)に設定してやれば音が鳴る

HDMIに設定してしまうと音が鳴らなくなる

 

ラズパイ自体はHDMIでテレビに繋いでるんだから、HDMI設定のほうが音が鳴るのが普通な気がするが…なぜかイヤホンジャックの場合だけ音が出るようだ。RaspberryPiOSのバグだろうか。

 

再生。

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音が鳴る。

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うむ。

 

いろいろ調べたメモは以下。

 

混乱の元はVLCでの挙動だった。オーディオデバイスを「内部オーディオ Digital Stereo」にするとテレビから音が出たのだ。

f:id:min117:20210723154057p:plain

てことはデジタルだけ音が出るのか?と思いきや。omxplayerのときは -alsa オプションでアナログ指定しないと音が出てこない。なんぞこれ。

 

音量関連はここが参考になった。

www.ukeyslabo.com

 

pulseaudioデーモンを入れてラズパイの汎用設定で音の出力先を決めようと四苦八苦した残骸はこちら。

qiita.com

 

f:id:min117:20210723160816p:plain

 

$ aplay -l

f:id:min117:20210723160909p:plain

 

カード0、デバイス0(つまり bcm2835 HDMI のほう)を指定。

$ sudo vim /etc/pulse/default.pa

f:id:min117:20210723161235p:plain

f:id:min117:20210723161502p:plain

 

結局デーモンは起動せず。pulseaudioは諦めた。

f:id:min117:20210723161610p:plain

 

まあ、音声付きでgakki.mp4再生できるようになったからヨシとする。