2020/6/7(日)追記
この記事(2019年10月)から半年を経過したので、久々に速度テストしてみた。
GoogleのスピードテストでDownloadが289.9Mbps。爆速満足。
「NECの謎技術」ルータ Aterm WG2600HP3を購入しIPv6でネットに繋いだので、手順をメモしておく。
開封。
本体裏に管理画面のログインパスワード(Web PW)と、WiFi接続のためのパスワード(暗号化キー)が記載されている。
両方とも、あとから設定で変える。
既存のBUFFALOルータに別れを告げる。電源プチっ。
2014年1月に購入してから2019年10月まで約5年間運用のお役御免。まあ(別の人にあげるから)まだまだ現役なんだけど。
そしていよいよ新しいルータの電源を…
投入しない。
注意書きがあるから。
「IPv6関連サービスをご契約のお客様へ」とある。
これはつまり「v6プラスやtransixをプロバイダに申し込んで使っているお客様へ」の注意文だ。今回はGMOにv6プラスを申し込んで使っている環境なので、モロこの文章に該当する。
で、どう読み替えるかというと
要はルータ本体の電源コードを繋ぐ前にボタンを押せ、押しながらやれということらしい。
やってみよう。
まずはルータ本体にLANケーブルを挿して反対側をONUに繋げる。
このときまだルータの電源コードは繋がない。
ルータ本体下の「らくらくスタートボタン」を押しながら
電源コードを繋ぐと
ランプが光り出す。
本体裏に記載されたSSID「aterm-c875e4-g」にMacから繋ぐと
なんとこれだけでネットに繋がってしまった。
ルータにはプロバイダから提供されたIDやパスワードはまだ一切設定していないのにネットに繋がったことになる。
速度もチョっ速い。
ちょっとカンタンすぎた。もう一度やったことを振り返ってみる。
開封して→らくらくボタン押しながら→LANと電源コードつないだだけ
これだけでネットに繋がった。
そうか。考えてみればPPPoEじゃなくてIPoE(v6プラス)なんだから、プロバイダに繋ぐためのPPPoE設定なんて一切いれなくていいんだ。IPv6めっちゃ便利だな。
ルータ内部ではどうやってIPv6に繋がったのか。中でどんな設定がされたのか。ルータの管理画面で確認してみる。
管理画面のIPアドレスを知るには、クライアントPC=いま自分が操作しているパソコン=今回はMac にDHCPで振られたアドレスから推測してみればいい。
ルータがDHCPするアドレスなんて、おそらくはクラスCの192はじまりだろうから、それでgrepする。
$ ifconfig | grep 192
DHCPセグメントは192.168.10.xxxのようだと分かった。
てことはルータの管理画面はおそらく 192.168.10.1 だろうと推測できる。Safariから接続してみると
ビンゴ。パスワードは、ルータ本体ウラに記載された「WebPW」を入力する。
管理画面にログインできた。動作モード「v6プラス」で認識している。やるなNEC。
現在の状態を確認するとなんとIPv6で解放可能なポートが列挙されている。
素晴らしい。v6プラスで外部にサーバを公開することを前提としているかのようだ。このルータが発売された2018年時点でNECにはポート表示機能が実装されていたことになる。
BUFFALOがこの(ポート表示)機能を実装したのは2019年8月のファームウェアアップデートでだったから、NECは1年先を行っていることになる。
進化の早いネットワーク技術で1年分も差があるということはかなり大きい。今後はNEC機器に統一しようかな。
さらには「NGNの状態」なんて項目まである。
総じて画面が見やすい。
ちなみにBUFFALOだとIPv6はこんな画面。
悪くはないけど、ファームウェアアップデートするまでは「利用可能ポート番号」なんて表示は無かったから、NECに触発されて?IPv6関連の機能を充実させたのだろうと感じる。
次はDHCPの配布アドレスを変更してこれまでのものに合わせる。
詳細設定画面から「IPv4LAN側設定」に入り
DHCP配布するアドレスを変更する。配布数も、デフォルトの32個からMAX(100個)にする。
SSIDもこれまでと同じものに変更する。
WiFiのパスワード(暗号化キー)も、いつものにしちゃう。
マルチSSIDとかいうよく分からん機能はヘルプを見ておく。
5GHz帯も同じように変更する。宅内はエリアより速度重視。
ポート解放ももちろんできる。
BUFFALOルータでもやっていた。
これやらないと外(職場や出張先)からVNCやSSHができない。
ファームウェアも忘れずバージョンアップしておく。
出荷時(2018年07月):バージョン2.0.0
更新時(2019年10月):バージョン2.2.0
これでいろいろまた改善されるだろう。
バージョンアップ履歴を見る。気になるのはVer2.1.0で追加された「IPv4 over IPv6通信サービスを検出」というところ。
回線の自動判別機能が付加されたようだ。
BUFFALOルータのときに散々苦労したNDプロキシ関連の設定を自動でやってくれるということだろう。
速度もかなり速いし、なかなか良い買い物だった。
あとの細かいことは後日試す。
・ルータのログをsyslogサーバに逃す
・ルータをコマンドで再起動する